2020年09月03日
G&G L85 を調整する前に必ず確認して欲しい事
(すいません、懲りずにkafu'様の画像を使わせてもらってます)
このへそ曲がりで利かん坊のG&G L85
しかしそのリアルな外見から、L85好きにはたまらなく愛おしい存在で、こいつを何とか手なずけてやるんだ!と大先輩のKafu'さまをはじめ、先人達が苦労しながらも調教(調整)をされ、何とか自分の物にされてきました…………
しかし、このG&G L85は人によっては調整(チューニング)のやり方がバラバラで、他人の物に同じ内容を行っても、全く改善しない事が多く、なかなか厄介な状況でした。
そしてついに、ある一つの原因にたどり着きました……
そ・れ・は
フレーム溶接の歪み!
『なんだ、そんな事なら昔から知っている……』
と言う方は、暖かい目で見てやって下さい………
以下、溶接不良の画像です。

矢印の辺り横に向かって線が入っているのが分かるでしょうか?
さらに違う個体では、このようになっていました。

同じ場所なんですが、今度は縦に線が入っているのがお分かりになるでしょうか。
さらに大昔、中古で買った物はアッパーフレームのフロント側のブロックが歪んでいたという( ;∀;)
アッパーフレームの溶接してある部分は、アウターバレルを支えている部分です。

そしてこのバレルを支えているブロックはロアレシーバーに結合する重要なパーツであります。
ここが歪んでいると、バレルのセンターが出ない事はもちろん、組み立て時にロアレシーバーに無理な力がかかり、不具合を起こしてしまいます。
実際にフレームのみを分解して組み立てただけで、トリガーを引いても戻らなくなった事がありましたし、メカボックスがロアレシーバーに押さえつけられ、セミ・フルの切り替えが出来ないこともありました。
これは明らかに無理な力がかかって歪んでしまっている証拠です。
今後、もしショップでカスタムしてもらっているのに調子が悪いと思われたら、真っ先にアッパーレシーバーの溶接されている部分を疑って下さい!

もう一度載せますこの部分の溶接です!
矢印の2箇所のブロックが歪んで溶接されていないかの確認をして下さい!
しかし、先に紹介した画像のように、レシーバーにくっきりと歪んでいる痕跡でもあれば分かりやすいのですが、もし確認しにくい場合は、面倒ですが、一度アウターバレルを分解して下さい。

ここが少しでも歪んでいると、アウターバレルを抜くのも、入れるのもかなりキツイです。
また、アッパーレシーバーとロアレシーバーを組み立てる時にもかなりの抵抗があります。
溶接がキレイに出来ている場合には驚くほどスコン!と入ってくれます。(数個のG&G L85で確認済み)
組付ける時に、『ん?入らないぞ、どうなってる?』って少しでも思った場合は、ほぼ間違いなく曲がっていると思ってください。
G&G L85はブルパップの為にフレームの半分近くまでバレルが入り込んでます。
なので、アウターバレルの取り付けが歪んでしまうと、組み立てた時にはその歪みが全体に影響してしまう結果になってしまうので、これは大変重要な部分なのです。
なので、G&G L85をこれから調整する方、調整しても良くならない方は、必ず最初にアッパーレシーバーの溶接の歪みを確認して下さいm(_ _)m
これを確認しないと始まりません!
あ、それと以前記事にしたピストンの位置も調整してからカスタムしてくださいね。(^_^;)
https://hadakanolantis.militaryblog.jp/e1033775.html
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前に持っていたとき よくこんなきついスペースに押し込むんだな~って思っていました。(自分でメカボをしまえないことも何度も…)
G&GのL85は設計者のこだわりが感じとれる良い物なのですが、量産ベースにした時の詰めの甘さが目立つ製品です。
プレスフレームの厚みを可能な限り薄くし、バレルを固定するブロックを溶接する事で強度を出そうとしていますが、肝心の溶接がグダグダになってしまい、それが原因でかなりの数の不具合につながっています。
あまり言いたくは無いのですが、ブロックの溶接の歪み方がホントに色々あって、それにともなう不具合の状態が何百通り!とも言える状態なのが悲しいですね(´;ω;`)ウゥゥ
この溶接の工程をきっちり見直して正確なアッパーフレームを作ってくれるだけで劇的に変わると思います。