2018年05月28日

G&G L85A3 自作ハンドガードキット DMMで販売開始いたします。

G&G用 L85A3自作ハンドガードキット




長い間かかっていましたが何とか販売開始できそうです。




今回のL85A3ハンドガードは設計上、後加工にてインサートナットを埋め込む事にしていますので、DMMからハンドガードが来てもそのままでは取付け出来ません。
当初は一旦こちらでハンドガードを仕入れてインサートナットを埋め込んだ状態で販売しようと思っていたのですが、問い合わせいただいた方々から
『そんな事自分でするから兎に角早く販売しろ!』
と言うお叱りを受けまして、御自身でインサートナットなどを仕入れて、加工される方用にDMMから直接購入できるようにさせていただきました。待っていただいた方々遅くなりまして申し訳ございませんm(__)m




それでは自作される方でご用意していただく物。

①インサートナット M6   1個 (MonotaRO)
②六角ボルト(-付き)全ネジ M6×40㎜  1本 (MonotaRO)
③インサートナット M4   1個 (MonotaRO)
④六角穴付き止めネジ(イモネジ) M4×10 1個 (ホームセンター)
⑤六角穴付き皿ビス&ナット M3×10㎜   6セット (ホームセンター)



これからご紹介いたします取付け方法はあくまでも物作り素人の私が作った物でございます、制作者様でより良い方法がありましたらしていただいて結構ですので皆様独自に加工してやってください。
それでは以下、裸の男爵の取付け方法です。






L85A3ハンドガード



①インサートナット M6   1個 (MonotaRO)をハンドガードキット右側に埋込ます。

MonotaROさんのサイトの画面です。

インサートナットはとにかく色々な種類があるのですが、全長の短い物を選んでおります。
インサートナットの取付け寸法を深さ6.2㎜としていますので、間違ってそれ以上長い物ですと飛び出してしまいます。



取付け作業には市販のハンダゴテを使って熱しながら挿入すると、冷えて固まった時にハンドガードの樹脂がインサートナットに食い込んでしっかりと固定されます。

自分はハンダゴテの先端部分ではなく、この部分を使っています。


インサートナットを熱していると樹脂が溶けだして奥に入っていきます。あまり奥まで入れすぎると貫通してしまいますので、ほんの少しだけインサートナットが飛び出たところでハンダゴテを外して、後は余熱で抑えた方が綺麗に入ると思います。ただし、余熱とはいえ素手で触ると火傷するぐらい熱いので何か他の物を使って押さえるようにしましょう、自分は鉄の定規を使いました(;^_^A

インサートナットが入ったら反対側から②六角ボルト(-付き)全ネジ M6×40㎜  1本 (MonotaRO)
を入れて固定できるか確かめてください。




インサートナットが曲がって取付けてあると固定できません、もし入らなければ再度ハンダゴテで熱しながら角度を調整しましょう。










A3ハンドガード取付アダプター


写真の一番上の物はガスブロックです。

他社のL85ではこの部分は別パーツのネジ止めとなっているので、取付けアダプターもそこを利用して取付けるとやりやすいのですが、G&GのL85シリーズはなんと実銃同様溶接で取付けてあります。
以前にワンオフで作ったSTAR/ARES L85A2にA3キットを取付けた時にはその一部のネジを使ってA3アダプターを固定できたのですが、G&Gではそれができません。
苦し紛れに出た方法がこれもインサートナットを入れてイモネジで固定してしまおうって事でした。



使用するのは③インサートナット M4   1個 (MonotaRO)





これもハンダゴテを使って熱しながら入れていきます。
先のハンドガードの場合は外側からインサートナットを入れましたが、今回はバレルの方からアダプターの内側から入れましょう。
これは少しぐらい傾いていても大丈夫です、ここにイモネジを入れてバレルに食い込ませて固定するのでそれほど精度が必要ありません。
④六角穴付き止めネジ(イモネジ) M4×10 1個 (ホームセンター)


(写真ではM4×6となっていますがM4×10㎜あった方が良いと思います。)








アクセサリーレール・スリングの取付け用ビス。
⑤六角穴付き皿ビス&ナット M3×10㎜   6セット (ホームセンター)



まずご理解いただきたいのは、L85A3ハンドガードにあるアクセサリースロットは、形状がとても似ているのでしょうがないのですが、結構皆様がキーモッドスロットだと思われている事です。
しかし実は、サイズがキーモッドよりも小さく改修を担当したヘッケラー&コッホの独自のサイズだという事です!



図面を作る時に参考までにキーモッドの寸法を入れてみたら、一回りも二回りも大きくて全然だめでした。(;^_^
なのでこのアクセサリースロットの部分は何となくのイメージと使用できそうなナットの寸法でサイズを決めております。
それがM3のナットのサイズだったので、ここではM3×10の皿ビスとナットを使って固定するようにしています。


(これにナットを取付けてください。)

アクセサリーレール・スリングの取付けはキーモッドの時と同じです。
ナットをゆるゆるにしておき、穴に通してください。




一度、丸穴にナット部分を通してから前方にずらしてから皿ビスとナットを締め付けて固定してください。


(これは断面図で内側から説明しております。)



これでDMMにL85A3ハンドガードを注文していただく以外にご用意していただきたい物達の説明を終わります。
しかし、こんなに大げさに説明していますが、実際のところA3ハンドガード取付けアダプターのインサートナットとイモネジですが、実は製品らしくするために取付けた物であって、要はアダプターが前方にすっぽ抜けない様になれば良いので最悪はインサートなど入れなくても内側に両面テープでも良いような気がします。(実際それで外れませんでした)(;^_^A)



G&G用 L85A3ハンドガードキットは①ハンドガード部分・②取付アダプターの部分・③TOPレール・④アクセサリーレールの4つをDMMに注文していただく事になります。
本当は一つ注文すれば全てが揃うようにしたかったのですが、全て詰め込んでしまうと価格が高くなってしまったり、造形不可能となってしまいましたので、各パーツ毎に発注できるようにさせていただきました。またこれだと破損したパーツ毎に発注できるので最初は面倒かとは思いますが何卒ご理解ください。


只今、急ピッチでDMMのクリエイターズマーケットを整備中ですので完了次第ご連絡いたします。
m(__)m

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Posted by 裸の男爵  at 13:44Comments(2)L85A3

2018年05月13日

ワンオフ!ARESL85に

前回はL85A3ハンドガードキットのお話をしました。

この記事の最後に、ある方から他社製L85A2をお借りしてA3ハンドガードキットを取付けていると言いましたが、1か月以上の時間を要してやっと完成致しました。

メーカーは
ARES
お借ししていただいたのはやはりこの方!イギリス軍装備の大先輩
Foxtrot-Delta様!

以前のLLM MK3の時からそれぞれ長い間お借りしまして誠に申し訳ございませんm(__)m
おかげでワンオフといった事になりましたが何とか取付け出来ました(;^ω^)


こちらが完成したARES L85A3です。




以前から制作していたのはG&G製L85A2でしたが今回はARESに挑戦させていただきました。

L85を作っているメーカーはG&G・ARES/STAR・ICSそして唯一のガスブロではWEですが、各社とも見事に独自のパーツ構成をとられています。
この辺は電動M4のように同じ規格で作られていると取り付けも楽だったのですが、そういう訳にはいきません。(;^_^A

しかし、ARESのコピー元と思われるMMCL85A1
当時としても驚異的な再現度
であの当時よくあそこまで実物に近い寸法を計測できた物だと感心してしまいます。
その為、限りなく実物に近いG&Gとはパーツ構成が違うのですが、奇跡的にもA3ハンドガードがほぼピッタリでした。

あとはA3ハンドガードを取付ける為の専用アダプターを作って取付けます。


先ずはハンドガードアダプター



基本的な構造はG&Gの時と同じバレルを左右から挟み込んで固定します。



そしてG&Gの時はバレルに固定する事が出来ないので、横からイモネジで固定できるようにしていましたが、ARESの場合元々アッパーフレーム前方、ちょうどハンドガードの根本の部分でバレルを固定するために前方からM3のネジで固定されています。
それを使ってA3アダプターを固定できるように設計いたしました。



設計段階では下の部分だけで固定する方法では強度的に不安があったのですが、バレルと各パーツのクリアランスをきっちり取れたのでガタも無くしっかりと取付け出来ました。(⌒∇⌒)


更にアダプターには側面にバッテリー配線が通るように溝を作っています。





次にアッパーフレームのトップレール



こちらもG&Gとは構造が違い元々のレールは上からねじ止めされていました。
リアルな構造ではありませんがトップレールを後付けするのにはありがたい構造でネジによって上から押さえつける事が出来るので強度の面からでも非常に安心して取付ける事が出来ました。







次にガスブロック



このガスブロックは実は3Dプリンター製ではなくARESのL85のガスブロックを加工した物です。

このARES製L85A2をお預かりした時にはパーツの交換で元に戻せるように考えていました。

しかし、このARESのアウターバレルはガスブロックから前後に分かれています。
しかもフロント側のアウターバレルはガスブロックに直接ねじ込まれているので、A3のガスブロックを再現しようとすると3Dプリンターで作った樹脂にネジを切って入れるようにしないと取付け出来ません。
実際に作ってみましたが、強度の面でこれは無理だと思いましたので、ここは持ち主のFoxtrot-Delta様に了解を得て現物を加工いたしました。



通常通り分解できるように加工いたしましたので、そんなに綺麗にはできませんでした(言い訳です(;^_^A)




最後にG&G用に作って保管していたA3ハンドガードを取付けて完成です(;^_^












あっそういえば忘れていました、塗装もこちらでさせていただきました。
本体の塗装は一度紙やすりで塗装を剥がしまして(;^_^



写真は作業途中です、あまりにも疲れたので塗装を完全に剥がしたところを写真に撮っていませんでした(;^ω^)




しかしやはり一番疲れるのはこの塗装作業でした、次に塗装をお願いされてもちょっと受けたくないくらいです
(;´Д`)ツカレタ~



Foxtrot-Delta様、長い事待っていただいて申し訳ございませんでした、ARES L85A3は今日発送いたしました。

何卒よろしくお願いいたします。

m(__)m  


Posted by 裸の男爵  at 23:39Comments(8)L85A3

2018年05月05日

L85A3 ハンドガードキット 試作が到着しました。




時の経つのがこんなにも早いと感じるようになればそれはもうオッサンの証拠・・・・・・
気が付けばまたもや1か月ブログを放置していました(;´Д`)



そんな忙しい状況でも続々と発信されるL85A3の画像達・・・・・・・・・
自宅にある安物の3Dプリンターを使って制作したL85A3はそんな画像からは見えていなかった部分が公開されるようになり、自分の想像だけで書いていたハンドガードの断面やガスブロックなど確認できるようになりました。
そんな中ブログでお世話になっておりますKafu'さまがなんと私(裸の男爵)の作ったL85A3キットの組込みレビューをしていただきました。
自分で作った時よりもさらに再現性の高い物に仕上げられており、新しくなったアッパーレシーバーの溶接痕トップのレールの部分の塗装が違う事などさすがはマニア様と言った仕様にアップグレードされていました。
まさに脱帽です(;^_^A

途中で何度かKafu'さまとやり取りや意見も聞かせていただいた上で今回のL85A3キットに改良を加えた物が、3Dプリントサービスで有名なDMM.makeから届きましたので改良部分のご紹介いたします。




DMM.makeへ発注した素材は(ナイロン)で、白くざらっとした感じです。
他の素材も確認はしてみたのですが、寸法的に作る事が出来ない、もしくはめちゃくちゃ高額(5~60万円)になってしまいます。
なので今のところナイロンで作ってもらうのが強度的にも価格的にもバランスが良いようです。


先ずはA3ハンドガード

一番最初に作ったL85A3ハンドガードは写真からイメージを再現しているためにとりあえずの強度しかありませんでした。
ここ最近の公開された実物の写真を見ていただくと分かるように、断面の形状が変わった形をしている事が判明。

これを元に図面の修正をしようと考えたのですが、どうせならゲームで使用しても問題ないような強度を出したいと思い2.5㎜で設計していたハンドガードの厚みを全体的に1㎜増やして3.5㎜に変更して強度を倍増させました。



ハンドガードの断面も実物のそれらしく変更しています。






次に取付けアダプター

ハンドガードの厚みを増やしたのでその分、取付けアダプターを小さく作らないといけません。
さらに今までのテストで不要だと思われる部分をカットしました。
またKafu'さんの意見もあり、すぐに折れてしまいそうな羽根の部分を無くしてしまいました。



上の黒い物が旧型、下の白い物が新型(DMM)です。
旧型にあった羽根はアダプターが前方にすっぽ抜けてしまわないようにわざわざ取付けてあったのですが、薄くて強度的に問題があり、折れてしまうと結局その機能は無くなってしまうので、思い切って羽根を無くしてしまいました。
代わりにアダプターの内側にインサートナットを埋め込むようにして外側からイモネジでバレルに固定するようにしてみました。







あっ、ちなみに以前は無かったのですが、念のためバッテリー用の配線穴も開けておきました。
ただし、寸法的にギリギリのため配線を通す場合にはご注意ください。





次にガスブロック



この部分はKafu'さまのブログでも触れていただいたのですが、完全なる自分の想像図だった割には良くできていた部分なので、これと言って変更する事もなかったのですが、どうせならガスブロックにもハンドガードを支えてもらおうと思いハンドガード内側にきっちり合うように形状を変更いたしました。



おかげでハンドガードに隙間無く入ってくれます。気持ち良い~( ´∀` )



下側も隙間がありません。
おかげでハンドガード根元のボルトだけではなく、ガスブロックでもガタを無くしていますのできっちりと取付けする事が出来ました。


最後にTOPレール




こちらは特に変更箇所は無く、DMM.makeから仕上がってきた物となります。






最後に塗装して完成なのですが、こいつが結構厄介でして・・・・・・
取付けレビューをしていただいたKafu'さまともお話していたのですが、ハンドガードの部分がちょっと複雑な色をしています。
現在は色々試している最中なので良い結果が出ましたらお伝えしたいと思います。





このキットはG&GのL85専用なのですが、いつもお世話になっていますあの方へ無理を言って他社のL85をお借りいたしましてそこにA3キットを取付けています。
次回はその取付記を書きたいと思っております。
一か月以上お借りしているのでいい加減完成させないと申し訳ない・・・・・・・
(´;ω;`)スイマセン


  


Posted by 裸の男爵  at 01:55Comments(6)L85A3