裸の男爵

さて前回に続きまして、今回は最後の仕上げ【塗装編】です。

今回制作のG28patrolハンドガードは、H&K の定番『RAL8000でお願いします』と御依頼をいただきました。

RAL8000グリーンブラウン…………

L85A3の時にさんざん苦労して、結局、鈴友㈱さんに丸投げしたという伝説のRAL8000…………

どうやって再現しようかと悩んでいると、どうやら海外の模型塗料にRAL8000があるではありませんか！

MISSION MODELS RAL8000！



ちょっと色が明るいかなぁ~と思いましたが、とにかく塗料を吹いて見ることに。
幸い試作品があるのでそれでテストしてみたのがこちらです。


ハンドガード下部は塗っておりません。

うーん明るい………どこかのブログでもG28のアッパーレシーバーがRAL8000の色だと見たことがあったのですが、これでは普通にTANカラーに見えてしまいます(￣～￣；)
これではダメだ~
仕方がないので、自分で調合してみよう………

実物の画像を見ていると、暗めのブロンズにグリーンが混ざっているような感じがするので、いつもお世話になっている模型店　ホビーマンさんで色の調達………

ブロンズの色がなかったので、【ゴールド】をベースに金属の感じを出すために【黒鉄色】と【グリーン】を仕入れて………
最初は感じをつかむために適当に

ゴールド3・黒鉄色2・グリーン1、位で混ぜ混ぜ……

出来上がったのがこちら！



上　G28ハンドガード
中　混ぜ混ぜした奴
下　RAL8000

全く全然ゴールドやんけ！！(@￣□￣@;)！！

うーん……これは1対1対1でも良いぐらいか？！
(・・?
暗くなりすぎないだろうかと心配しましたが、とにかくこれで塗装してみることに……
=出来たのがこちらです！





VFC G28ハンドガードに比べればまだまだですが、最初のRAL8000と次のゴールドからすれば全然ましに見えます！(´TωT`)

とりあえずこの状態で、御依頼主様に許可をいただけましたので、残りのフロントサイトを取り付けて行きます！ありがとうございます(´TωT`)







ハンドガード内蔵タイプのフロントサイトはMR308A3で作っていた物と同じタイプです。
フロントサイトは樹脂製なのでぶつけたり、強い力がかかってしまうと破損する心配がありますが、設計時の参考にしたのがVFC HK416A5の物なので、この部分は交換が可能です。
もちろんフロントサイトのパーツ単体でも発注は可能ですので、万が一破損した場合は御連絡下さいm(_ _)m

やーとの思いでG28patrolハンドガードが完成したので、納品させていただきました！
その後御依頼主様より、ロアフレームと合体させた完全体の画像が送られて来ました(^^)







やはり完成するとカッコいいですね！チークパットが斜めにしてあるのが、本職っぽくてカッコいい！
自分でもG28を手に入れて作ってみたいと思いました(^ー^)(現時点でG28の価格が高騰中……)


せっかくなので、試作品も塗装して完成させました！








画像のHK417はマルイの物で、恒例のガスブロック両サイドのスイベルリングは削ってあります。



patrolハンドガードが2個ありますが、微妙に長い方がマルイ用、もう一つがVFC用です。

VFC用のは下部のレールに設計ミスがありますが、それ以外は全く問題ありません。
この2個のpatrolハンドガードは後日ヤフオクかTwitterで販売予定です。(^_^;)

少しでも資金の回収になれば良いなぁ………(￣▽￣;)













  

今回のご依頼はHK G28 HANDGUARD PATROL タイプの制作以来をいただきました(^ー^)ありがとうございます！


G28パトロールハンドガードの形状は、当方が以前に制作した、MR308A3ハンドガードに見た目がよく似ており、MR308A3の両サイドをレールに変えれば出来るだろうと、軽い感じで制作をお受けいたしました……………が！毎度の事なのですが………やはり泣きを見ることに…………(´TωT`)


以下両ハンドガードの比較です。

G28パトロールハンドガード




MR308A3ハンドガード

(画像は両方ともにネットから拝借しております)


放熱穴の数の違いはありますが、以前に作ったこいつにレールを追加すれば完成だと、図面をいじり始めましたが……………



まず最初に気がついたのが、G28パトロールハンドガードの放熱穴の部分は平面ではなくアール形状……



G28パトロールハンドガード






MR308A3ハンドガード


うっ………(・・;)
形状が違うのか………

とりあえず放熱穴の部分は図面変更する予定だったので、特には問題がないでしょう！
とにかく図面を変更して試作品を発注！
自分の制作しているハンドガードは東京マルイのHK417を基準としています。しかしツイッターや他の方々からの情報を見ていると、VFCのハンドガードはマルイのHK417に取り付ける事が可能！と言う事だったので、特に不安もなく試作品を発注しました。
(実際に当方のハンドガードをVFCに取り付けていただいた事がありました)

しかし、試作品が届いてからVFCとマルイの違いに気がつくのです…………



念のため御依頼主様より送っていただいた、VFC G28のアッパーレシーバーに試作品を取り付けてみました。
心配していたバレルナットの寸法差によるガタつきも全く起こらず、良い感じです。(^^)



その他かるーくチェックしていると、あることに気づきました………
ガスの調整つまみが奥に引っ込んでる…………(ーー;)



うーんこれはいけない(￣～￣；)
ここはちゃんと修正しておかないと……
そしてもう一ヶ所、TOPのレールの高さが0.5ミリほど低い事が判明………



このTOPレールの差、0.5ミリはデカイ………
この差はもしかすると、造形後の歪みや熱収縮の可能性もあるので、試しにマルイのHK417に取り付けてみると、レールの高さはパッチリ合います。

と言う事はVFCの方がマルイよりも0.5ミリほど高いのでそれも含めて図面の修正をして、再度試作……

当方まだまだ個人制作の為に、資金が乏しい……
何度も失敗するわけにはまいりません。(*T^T)
何度も何度も見直して修正して……


よし！


図面完璧！


これで発注！


試作品到着！


VFC G28に取り付け！


取り付けバッチリ！


ガスの調整つまみも出てる！


よっしゃ！造形完成！！


表面の研磨開始！！


シャコシャコシャコシャコ……………………ん？


なっなんじゃこりゃ！(○_○)！！



下部レールの一部の間隔が変！？


ええーと………
レールのおかしい部分を一度削って、パテで埋めて………(@_@)…………


無理！


レールの強度が出ない！


はい！作り直し！( ；∀；)

……………………

3D CADの図面を確認してみると、やはりこの部分のレールがおかしい事になっています……………自分のミスだ………(´TωT`)



……………ちょっと疲れていたのでございます……
子供の入試、卒業、卒園、年度末の仕事の忙しさ、そこへ自治会の役員と、今季はとにかくプライベートで忙しいのです…………

しかーし！それはお客様には関係の無いこと！！
完璧な状態のハンドガードを作らなければ！
再チャレンジ！！

そして！幾多の至難を乗り越えて！(自分の責任)ようやく完成いたしました！







(造形が終わった時の写真を撮っていなかったので、下部レールの変なバージョンの画像です。
レール以外の部分はちゃんとしているので、ご覧くださいm(_ _)m)


これで造形の方は何とか終わりました！
これから表面の処理とフロントサイトの取り付け、そしてRAL8000の塗装に入りますが、ここも長くなりそうなので、次回お話いたします(*T^T)

続く……………