2019年08月24日

新生! L129A1 制作編

前回の記事でL129A1の制作終了までを説明しようと思っていましたが、色々書きすぎて多くなってしまったので、ここで制作編を説明します。
(;^_^A



こちらは自分用(裸の男爵)です。



前回の終わりに言いましたが、ハンドガードとアッパーレシーバーの接合部分のレールが両方とも凸になってしまったので、再度図面を修正して制作する事に・・・・・・・(´;ω;`)ウッ…



この図面の修正でレールを前方にズラしたので、凹みの部分4.78㎜前方に延長されました。



ここで、ふと思い出しました

昔DMMに発注して失敗した MJF方式での造形・・・・
これで作ったL85A3ハンドガードキットは熱収縮が激しく、個々のパーツで設計寸法よりも0.4㎜ほど小さく、それぞれ合わせると0.8㎜以上隙間が空いてしまうような状態で、取り付けてもガタガタでした、また、平らな部分まで熱の収縮で凹んでいたので、精度の必要なところにはMJF方式は使えないなぁと、自分的には不合格の烙印を押していました。

しかし、同じ3Dプリントされている方々は『MJFで造形しています』と聞き、又他の方にMJF方式って熱の収縮が激しく無いでしょうか?と問い合わせて見ても、『そんな事ありませんよ?なぜですか?』とお返事をいただくのです(゜-゜)


そこで今回、思い切ってL129A1ハンドガードをMJF方式で造形してみました。
失敗したらゴミと化すのか・・・・・・・
しかもナイロン樹脂で作るより造形コストが5割近くも高い(造形物が大きくなればなるほど割合が大きくなります)・・・・・・
上手く出来ても完全に予算オーバー・・・・・( ̄▽ ̄;)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とにかくやってみるか!(◎_◎;)
って事でDMMにMJF方式で発注!



出来上がってきた物がこちらです!


(後ろのTA648もMJF方式で造形しました)








良いじゃないか!

心配していた熱収縮もほとんど見られず、しっかりとした造形!

試しに取り付けてみても、全くと言っていいほどガタがありません!

じゃあ昔作ったL85A3ハンドガードキットの時は何だったんだ・・・・・・(;´・ω・)


とにかく、同時に発注したTA648の方も寸法のズレはほとんど無く、熱の収縮もありませんでした。

しかもナイロン樹脂ではどうしても表面がヤスリの様にザラザラしているのですが、MJFは比較的滑らかな表面・・・・・・・

仕上げの塗装もやりやすそうです(⌒∇⌒)


そして今一度ハンドガードとアッパーレシーバーとの接合部分を確認。



奥がナイロン樹脂、手前がMJFの修正型になります。

うん!問題無し!

ナイロン樹脂の方を自分用にして、MJF方式の新型を御依頼主にお渡しする方にしましょう!(⌒∇⌒)よっしゃー!


MJFのハンドガードの表面がある程度は滑らかなのですが、やはりヤスリ掛けは必要。
表面をヤスリ掛けして下地処理・塗装して完成しました!





制作を急いでいましたので、ましな写真がありません。



グリップとストックは実銃のL129A1ではTANカラーの物が有名ですが、そちらは御依頼主様で御用意していただきますので、この状態で納品となります。


しかし、本体は予備のクラシックアーミー製 M110ですので、念のためメカBOX内部も分解して調整いたしました。

*各ギヤの再グリスアップ及びシム調整及びピストンをSHSのフル金属歯に変更しました。


ピストンヘッドからのエアー漏れも無く、又自分用のL129A1よりもギヤノイズが少なく結構いい感じに出来ました・・・・・・
何故同じように調整しているのに、自分のはこんなにうるさいの・・・・・・・・・・・


とにかく、作動と弾速が規定値内であることを確認、


ウィン、パン!


・・・・・・・・・コロコロコロ・・・・・・・・・・


ポロ・・・・・ポテン・・・・・・・


はぁ?!( °Д°)?


こいつもか!
こいつも弾ポロ発生するのか!
自分のL129A1の時も弾ポロ発生したが、こいつもか!



このような状態で納品できるはずもなく・・・・

自分の時にも使用した VFCの樹脂製チャンバーを仕入れて取り付ける事に・・・・・・




そのままではVFCのHOPチャンバーが干渉して入らないので、アッパーレシーバーの当たる部分をヤスリでセコセコ削って・・・・



何とか装着完了、弾ポロも発生しなくなりました(◎_◎;)




もう修正するとこないやろな!!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)



これでやっと納品出来ます、長い間お待たせいたしました!
( ̄▽ ̄;)







せっかくなので自分用のと2丁並べて記念撮影。




自分用のL129A1のバレルが長いのはとりあえず予備の20インチを取り付けているからです(;^_^A


クラシックアーミーのM110(SR-25)のバレルナットは東京マルイM4と同じだったので、クラシックアーミー以外のSR-25にも取り付けが出来るはずです、しかし当方が他社のSR-25を持っていないので取付は出来てもハンドガードとアッパーレシーバーのレールの高さが合わない可能性があります。

資金に余裕が出来れば他社のを仕入れて検証してみたいとは思っていますが・・・・・いつになる事やら・・・・・・・・( ̄▽ ̄;)









  


Posted by 裸の男爵  at 14:25Comments(2)L129A1

2019年08月23日

新生!L129A1(ハンドガードを3Dプリントで作る!)



前回完成したTrijicon TA648 の終わりに予告していましたが、今回の話題

L129A1(ハンドガードを3Dプリントで作る!)の巻です。



以前に作ったL129A1もどきは、それはそれは苦労して制作しました。



こちらは以前に作ったL129A1もどきです。


当時は3Dプリントなど微塵も考えておらず、何とか個人の加工でLMTのモノリスティックアッパーを作れないかと、それはそれは毎日毎日、無い知恵絞って考えていましたが、結果・・・・・『そんな事は無理!』と判断・・・
ならば、せめて遠めに見て何とかL129A1に見えるようにと一番形状の近いURXタイプのハンドガードを2個使って何とか作り上げました。


URXの加工途中です。

が、しばらくするとどうしても気に入らない部分が2か所出てきて・・・・・
中でも一番気に入らなかったのが、アッパーレシーバーとハンドガードの隙間!

URXハンドガードはハンドガード自体にネジが切ってあり、ぐるぐるとネジ込むことで取り付ける構造です。
その為TOPレールの位置をレシーバーに合わせると、どうしても隙間が出来てしまいます。
完成直後はこんなもんだと納得していたのですが、見る度に少しずつ不満が・・・・・

それがどうしても出来てしまう隙間!



この部分がどうしても我慢できないのです。(#`д´) コンナンジャァダメダー!







そしてもう一つの我慢できない問題が、ハンドガードの断面部分です。
下の画像はもちろん実銃の写真ですが、ご覧ください・・・・





URXはこの部分は丸い形状なのですが、LMTのそれは直線(平面)なんです!



さぁ!この2点を改良してL129A1を作ります!


ハンドガードとレシーバーを隙間なく固定したいので、専用のバレルナットを設計。



それを実銃ならバレルを固定する為のボルトを利用して、ハンドガードを固定するようにしました。



要はHK416のバレルとハンドガードを固定する方法ですね

この方法でハンドガードとアッパーレシーバーが隙間なく取り付ける事が出来ました(⌒∇⌒)


おっと、もう一つの改良箇所のハンドガードの断面も、ちゃんと実銃のLMTと同じように再現しています。


(見えにくくてすいません)


よし!これで図面はほぼ完成だぜ!


そして、実はこの新しいL129A1を制作するにあたり、ある方からも同じL129A1を作ってほしいといただいておりました。





何かあった時の為に用意してあったもう一丁のSR-25を使って、合計2丁のL129A1を作る事になりました。(⌒∇⌒)


先ずはDMM.meke から バレルナットが到着。取り付けて問題が無い事を確認できたら、ハンドガードの発注に移りました。

しばらくして本命のL129A1のハンドガードが到着しました!



全てのパーツを取り付けて、問題が無いことを最終確認


同時に進めていたTrijicon TA648 もここまでできていました。


『うーん・・・すばらしい・・・圧倒的じゃないか、我が設計は』





・・・・・・・・ん?

・・・・・・なんか違和感・・・・・・

・・・・・・・・・・・ここおかしい



モノリスティックを再現したはずなので、レールが連続していないといけないのに、ハンドガードとアッパーレシーバーの接合部分が両方とも凸になってしまっている・・・・・・



作り直しや・・・・・・・・・(´;ω;`)ウッ…






  


Posted by 裸の男爵  at 00:12Comments(2)L129A1

2019年08月17日

Trijicon TA648(6倍)を3Dプリントで作る その三 完成。

なんだかんだで、前回の記事からすごい日数がかかってしまいました。(;^_^A
Trijicon TA648(6倍)の一応の完成です!










何度も言っていますが、ネットの画像を拾ってきて図面書をいていますので、実物サイズではありません!(自慢する事ではないのですが・・・)

ちなみにパーツ分けはこれぐらいまでやっております。



TOPレールはL129A1タイプのストレート型とアメリカ海兵隊の段付き仕様を図面にはしていますが、今回はL129A1仕様のみ再現しています。



内部は出来るだけスペースを確保して、後々にどこかのスコープでも組み込めたら良いなぁと考えております。



そしてこちらのエベレーション&ヴィンテージノブのキャップは雰囲気だけですが、ネジ加工をして取り外せるようになっています。



マウント部分はレプリカのACOGから外してそのまま付け替えれるようにいたしました。



心配していたズレも無く、まあまあいい感じではないでしょうか(;^_^A




最後に残っていた光を取り込む部分の加工です



パーツ分けしてあるので、一度バラして赤い部分の塗装をします。(塗装前のバラした写真を撮り忘れていました・・・)
最初はどの赤色にしようか気にしていましたが、結局はスプレー缶のレッド
をそのまま吹きました。( ̄▽ ̄;)



赤色が乾いたら再度組付けですがその前に、この部分は塗装だけではなく、透明なプラバンも貼り付けます。



本当に透明なプラバンを金切りバサミで切っただけの物です。



これを入れて外側のカバーを被せて、



最後に後ろからネジ込めば完成です。

この光の取込み部分のパーツ構成は、赤色(他にグリーン・オレンジ)の塗装や、プラバンを組みやすくする為以外にも目的がありました。それはこれです。



これは実物の写真なのですが、光を取り込む部分のカバーが回転出来るようになっています。
この部分を保護する為なのか、又は光の取込み量を調整する為なのか分かりませんが、とにかく回転するように出来ていますので、これも絶対に再現したかった部分です。
おかげで、当方のTA648も回転出来るようになりました(⌒∇⌒)





これでTrijicon TA648は一応完成しました!







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・が!

なぜに最後の加工にこれほどまでに時間がかかったのか・・・・・・・・・・・・・

実は、もう一つ同時進行で制作していた物があった為なんですね、それは・・・・・・


L129A1!

・・・・えっ? 昔作っただろって?

ふふふふ・・・・

今回はL129A1ハンドガードを新規に図面化して、ハンドガードを3Dプリントしたんです!

以前まではURXⅡタイプハンドガードを切って貼って削ってしていましたが、今回の物は完全新規で制作しました!

次回は新生L129A1のご紹介をいたしますので、何卒よろしくお願いいたしますm(__)m





この正面からの断面がL129A1の証・・・・・




  


Posted by 裸の男爵  at 14:23Comments(0)スコープL129A13DプリンターTrijicon TA648