2021年08月15日
ドイツ連邦軍 G36A3 ハンドガード制作

HK G28 patrolハンドガードの御依頼を頂きました、Twitterでもお世話になっておりますエル様よりご依頼を頂き、G36A3ハンドガードを制作いたしました!毎度毎度ありがとうございます!!
これから制作の解説をしていくのですが、当方、英軍以外の知識がほとんど持ち合わせておりませんので、間違い等あれば優しくご指摘下さい(;^_^A
とにかく、エル様よりご依頼を頂いた時に画像やリンク先の資料を頂いておりましたので、チェックいたしました。



見たところノーマルのG36ライフルのハンドガードに上下左右にレールが取り付けられる様になっています。
そしてこのハンドガードに合わせて取り付けられているTPPスイッチユニットとでも申しましょうか。


どうやらハンドガードの根本部分、左右に分かれており、右側がスイッチ?で左側にバッテリー?を設定していて、その電力をハンドガード下部のレールとの隙間に通しているようですね・・・(゜-゜)なるほど・・・


まあTPPスイッチユニットは新規で制作するとして、ハンドガードの方はG36のノーマルハンドガードにレール取付部分に、ちょっとしたパーツを追加でもしてレールを取り付け出来るようにすれば何とかなるかな・・・(安易な考え・・・)
とは言え、エル様に用意して頂いたARES G36は最新型の物で、下の画像のスリムラインハンドガードが付いておりますので、ノーマルのハンドガードをどうしようかと考えておりました

しかし、我が家にはショットショージャパン2019に出店させていただいた時に、閉店間際に何となく購入したG36ライフルが転がっているではありませんか!!
良し!このハンドガードを使えば楽に再現できるぞ(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
早速レールの取付部分を拡大して・・・ふむふむなるほど・・・
形状としては東京マルイのG36Cハンドガードのレール取付部分を参考にできそうですね。

左右の取付部分はマルイG36Cと同じに、下側はレールの大体の位置で取付部を設定して、上の部分はマルイG36Cの下側の取付部分に形状が似ていますので、それを上側に設定します、(なんだかややこしくてすいません・・・)
そしてこれを考えている時点で気付いてしまします・・・
『確かに取付部分だけを作ってするなら、造形は安く出来るけど、これをどうやってきれいに加工して取付出来るんだ・・・』
この時点で凄く浅はかな自分に気が付いてしまいます・・・・(;´・ω・)
作るなら、つぎはぎだらけの物よりもちゃんとした造形にしないとエル様に申し訳が無い!
そう考えなおして、結局ハンドガードを一から図面にすることにしました・・・(もっと早く気づけよ・・・)
そして何だかんだでハンドガードの採寸から図面を作成し、TPPスイッチユニットの形状も、あーでもないこーでもないとやっと出来上がった図面がこちらです。



ハンドガードの途中で縦線が入っている事や、電池の蓋が浮いている事は気にしないでください、編集途中なのです・・・
かなり長い期間まっていただいて、やっと出来上がったのですが、ここで見積もりをして驚愕の価格が・・・
なんと!¥85,000!!(送料別)
(;゚Д゚)
いっ、いやいや・・・・・
確かにG36A3ハンドガードの半分位の大きさのARES 用 L85(SA80)A3ハンドガードが¥36,500する事を考えたら単純に倍の大きさで、しかもTPPスイッチユニットと専用4面レールも造形するので、作る方からすれば理解できない事もない金額ではありますが・・・・・
流石にハンドガードに¥85,000・・・・・、これはちょっと無理だろう・・・・
とにかくこの事をエル様に報告しなければ・・・・・・
しかし何とエル様より、『発注をお願いいたします!』とのお返事をいただきました!(◎_◎;)
が、頑張るぞー(@_@;)(凄いプレッシャー・・・)
そして造形が完了して当方に届いた状態が、こちらになります!




TPPスイッチユニットは一体成型にしようか迷ったのですが、熱の収縮によって、微妙に寸法が変わってしまう事が予想されたので、パーツ分けをしております。
そしてこれに、表面の研磨から塗装、4面レール取付部にインサートナットの埋め込みを行って出来上がったのがこちらです。


TPPスイッチユニットを組み立てた状態




ARES G36に組付けたじょうたいです。


上手くいっているように思いますが、ただ一点どうしても解決できなかった部分がありました、それは・・・
ハンドガードロックピンの穴位置です!

丸印の部分なのですが、熱の収縮によって位置がどうしてもズレてしまうのです。(´;ω;`)
正式に造形に入る前に、試作品を作っているのですが、その時のズレを修正したうえで、本製品の造形を開始したはずが、出来上がってきてみれば、さらに違う方向にズレてしまっていました(´;ω;`)ナンデドウシテ・・・
どうやら、造形物が大型の為に、熱の収縮によるズレが一定では無いようで、必ずズレてしまうようです、これは『全く同じ図面で造形したとしてもその時その時によって収縮の具合が変わってしまうので、どうしようもない事です』との事でした・・・
当方としても穴位置がうまく行くまで造形する訳にもいかず・・・エル様には削って調整するしか方法が無いと伝てさせて頂きましたが、その時も『TPPスイッチユニットで見えなくなるので、問題ないですよ!』と神様のような寛容なお返事をいただき、マジで泣きそうになりました(´;ω;`)ウッ…
ともかくこれで、ようやくARES G36と一緒に返還でしました!エル様ありがとうございました!
以下エル様より送っていただきました画像です。




以前に購入して頂きましたLLM Vario-ray 大型ヘッドタイプをセットアップして撮影していただきました。(⌒∇⌒)
しかし、今まででもこれ以上大きな造形ハンドガードHK417 ゴリアテを作っていましたので、さほど気にしていませんでしたが、やはり熱の収縮は気を付けないといけませんね・・・・(´ε`;)