2016年06月25日

イギリスにとってのEU問題

イギリスの国民投票によってEUからの離脱が決まりましたね。



イギリスにとってのEU問題




今回の騒動でEU(欧州連合)に対して少し関心が出てきた方も多いと思います。もちろん私もその1人です。

日本でも、離脱か残留かと連日報道されていましたが、大半の予想に反して脱退という答えが出てしまいました。



しかし、日本の報道を聞いていると開口一番に
【経済が・・・・・】

【株価が・・・・・】

【ポンド安・円高】


そして話は井戸端会議をしているおばちゃんのごとく、やれ

『イギリス人は自分が一番だと思っている』とか

『欧州連合の言いなりになりたくない』
など

自分で確認も取っていない事をべらべら喋るので、『この国もどこぞの隣国と変わらんなぁ』と思ってしまいます。

┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~



確かに経済問題起こるでしょう、つい最近まではEU(欧州連合)を通してEU以外の国との貿易のルートを作っていましたからねぇ、それを今後は自国で一からルートを作りなおさないといけません。多少の混乱は起こるでしょう。

株価が下落する・・・・・・・     実際しましたねぇ、まだ離脱が決定した段階ですので先が見えないのは当然と言えば当然です、しかし日本の経済の専門家が口走っている様にイギリスとしての地盤がぐらつくまでいくのですかねぇ?まだわかりませんが。

ポンド安・円高早速しましたねぇ、そりゃそうなるでしょう。


しかし、EU(欧州連合)からの離脱を選んだのは学者でも政治家でもありません、イギリス国民です。



各地域で投票し、72.2%の高い投票率でEU離脱をえらびました。


※以前、大阪であった【大阪都構想の住民投票】とは意味合いが違います、あれは大阪を大きく変えるための投票に大阪府民がぼんやりとしか理解しておらずに『いちいち変えなくても今のままでいいやん』と思った人たちがどれだけ多くいたかという事だったのです。間違ってはいけませんが、大阪自民党が勝ったのでは無いのですよ、喜んでいたみたいですが、勘違いも甚だしいですよ。




イギリス国民がそう選ぶのにはそれ相応の理由があります、確かに経済問題もあるでしょうしかし、一般人にはもっと深刻な問題、今その目の前にある危機の方が深刻なんです。

それは移民問題です。

ネットで調べれば調べるほど、よくもまあこんな条件でEU(欧州連合)に加盟したなと思う状況です。
自分もぼんやりとしか理解できていませんが、話を日本に置き換えて解説したいと思います。

イギリスにとってのEU問題

もし、日本とその周辺国とで【アジア連合(仮)】が出来たとしましょう。

これに加盟している国同士は渡航のためのビザを所得する事もなく、自由に人の行き来が可能となり、貿易も関税をかけることなく自由にやりとりできる夢のようなお話です。

これを聞いてあなたならどうおもいますか?偏屈な私は真っ先に
【自由に人の行き来が可能】に食らいつきます。

確かにどの国の人々も自由に行き来できる社会は理想です、しかし、見た事もないアジアの人たちが明日には家の隣に住んでいるかも知れない状況になるのです。

あるいは私自身が貧しい国の出身だったら(今も貧しく暮らしていますが)渡航に特別何もいらないなら、その国へ行きたいと思うでしょう。



それが、年に何万人も来たら、あなたならどう思いますか?



実際にイギリスには年18万人も来ているそうです。


しかも渡航ビザが必要無いという事は、期限が無いので帰らなくて良い!という事。



日本に毎年18万人が増え続けたらと思うだけでゾッとしますね
(´□`) オーマイガーッ!!


さらに、たとえ移民に来た人たちが日本に税金をびた一文も払っていなくても加盟国の人間というだけで〇国の人だろうが〇国の人だろうが医療費や学費は一切かかりませんとなってしまったら?
しかしその人達の医療費・学費はだれが出すの?それは【アジア連合(仮)】です。

そのために加盟国から上納金を徴収しています、それは各国の経済状況によって多い少ないが決まります、日本は当然物凄い金額を支払わなければなりません、それは国民の税金です。

一生懸命はたらいても、昨日となりに来た移民のために税金を納めている・・・・・・・
バカバカしくなってきますね。
(;-_-) =3

さらに貧しい国から来た移民の方々は賃金が安くても働きます、という事はどんどん移民に仕事を取られ探しても探しても私たちの仕事が無くなっていくのです、生活ができません。



実際、イギリスでは求人を見て面接に行くと『あなたは移民ではない』という理由で断られるそうです。

(  ゚ ▽ ゚ ;)エッ!!


どこぞの隣国が日本に大挙して旅行に来られただけで、日本人は不愉快に感じ大騒ぎしています。
さらに近くに住んで、医療を受け、学校にも行き、そして税金を払っていないと知ってしまったら・・・・・・
たぶん日本人なら耐えられないと思います。


その他にも色々あります、経済・貿易はては漁業でも縛りがあり、【アジア連合(仮)】が決めた事は自国の決めた事よりも優先させなければならない。
なんて事になったら・・・・・・(実際、イギリスはそうなっていますが)




そんな時、加盟国である某隣国がとてつもない借金まみれになっている事が発覚します、しかし【アジア連合(仮)】に加盟しているため、加盟国でそれを何とかしなければいけません、だって経済も貿易もすべて連合でまとめているのですから、他国から損害賠償を請求時にはもちろん【アジア連合(仮)】にする事になります。そうなったら日本はたまったものではありません!
借金背負っている奴呼び出して『どうすんねんこの借金!!、とりあえず謝金返済のための計画案を出してこい!!』となりますが、その答えをする当日に、借金背負っている奴がへらへら笑って来たらムカきます、駄目だこいつは!となるのは当然です。
しかし、その責任からは逃れる事は連合国である以上出来ません。みんな頭を抱え込みました・・・・

これがEU(欧州連合)で言うところの【ギリシャ問題】です。


イギリスの国民投票で離脱派の方々が『主権を取り戻す』と発言している部分だけを取り上げて、傲慢であるとか他のEU諸国を下に見ているとか発言する某司会者らは勘違いも甚だしい!とても失礼な奴らだと思います。

たぶんイギリスの方々が言っている『主権』とは自分の国の事を自分達で考え行動する事を言っているので、決してEU(欧州連合)の上に立とうなどと言う発言ではないように思いますが、皆様はどのように感じましたでしょうか?



イギリスの国民がそのような状況下におかれて尚、EU残留支持者が半数近く存在すること自体、他国や移民に対してかなり理解のある方々だと思ってしまいます。







Posted by 裸の男爵  at 18:32 │Comments(0)

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