2016年08月10日

イギリス軍のグレネードランチャー

イギリス軍が【XM25 CDTE】を使用しているかもしれないとのニュースがミリブロで発表されました。



画像はウィキペディアより
試験的にアフガニスタン等の戦場へ送られて実戦で使用されたようで、現在主流の40㎜よりも小さな25㎜という大きさながら、設定した目標の頭上で爆発させる事ができ非常に効果的なため、XM25を一度回収する時に現場の兵士がいやだいやだとゴネていたという話も聞きました。o(T^T)oイヤダカエサナイ





自分でもL85UGLを制作しているだけあって、グレネードランチャーはかなり好きな銃器です。

以前に実物ハンドガードを使って制作したL85UGLです。http://hadakanolantis.militaryblog.jp/e755963.html





今回のニュースを読んでそういえば、昔よく読んでいた【パイナップルARMY】(原作工藤かずや、作画浦沢直樹)の中で連装式のグレネードランチャー【ARWEN37(アーウェン37)】が登場していたのを思い出しました。たしかイギリス軍でも採用していたので少し御紹介します。


アーウェン37グレネードランチャーは警察の暴徒鎮圧用に開発された。
ARWEN"(アーウェン)は、"Anti Riot Weapon ENfield"(アンチ・ライオット・ウェポン・エンフィールド)の略である。
多数の暴徒に対処する際に装填の隙が少なくなるよう、5連発のトリガー駆動による自動排莢方式となっており、トリガーを引き絞ると、給弾・発射・排莢が続けて行われる。
ウィキペディアより






アーウェン37の37とは弾薬の大きさを示しており、一般的な40㎜弾とは違い少し小さい37㎜弾を発射します。
米軍が採用しているM32は40㎜のグレネード弾を6発装填しますが、見ての通りかなり大柄です。

写真は米軍M32.










アーウェン37は比較的コンパクトに出来ており構えても違和感なく使えるようです。


特徴として40㎜弾は弾頭部と薬莢部の構成で普通のカートリッジの構造をとっているので、それを6発も装弾するとなると、リボルバーのようなシリンダーを作ってそこに装弾しなければ発射できません、なのでどうしても大柄になってしまいます。

一方アーウェン37の使用している37㎜弾はそれ自体がチャンバー(薬室)として機能するように設計されており、シリンダーを作る必要が無くコンパクト・軽量に設計することができます。



37㎜弾を簡単に考えると家庭用の打ち上げ花火の様な物ですかね。

そのため、トリガーを引くだけで、給弾・発射・排莢まで行えるので、たとえ全弾撃ち尽くしても米軍のM32のようにグレネードランチャーを一度オープンにさせて、薬莢を全て取り出してから給弾するよりも早く出来そうです。(もしかすると途中でも給弾可能?)







そんな便利で使いやすそうな【アーウェン37】ですが、その名"Anti Riot Weapon ENfield"(アンチ・ライオット・ウェポン・エンフィールド)が示す通り暴動鎮圧が主目的であるため、一応【炸裂弾】は作られていますが主に非殺傷弾対応です。

その使いやすさから警察機関だけではなく、イギリス軍やSAS等でも採用されているようですが、情報がなかなか出てこないため、自分も37㎜弾は記憶でしか見た事がありません。










また現在戦場での主流は40㎜が占めているため資料としてネット上にもほとんど出てきません、しかしその割に映像での露出は結構高く

007ネバーセイネバーアゲイン
プレデター(ポンチョ)
パイナップルARMY
ブラックラグーン
砂ぼうず他・・・

結構出演なさっていますね。知名度は低いですが・・・・・・・





XM25は射撃訓練中中に事故を起こしたため一時中断されていましたが、2015年10月にもXM25エアバーストグレネードランチャーはよりパワフルにより合理化された火器管制システムを備えたアップグレード版として登場。
来春に実施予定の「試作資格認定試験 (PPQT: Pre-Production Qualification Test) 」を通じて、2016 年 8 月に予定されている「マイルストーン C」に臨むものとみられる。
ミリブロニュースより。

と報じられていたので登場する時期的にはピタリと一致します。となると近々イギリス軍でも改良されたXM25の姿を見る事ができるのでしょうか。楽しみです。
















おまけ

最後にへんてこな連装式グレネードランチャー?
マンビルXM-18です。


まるでトンプソンのドラムマガジン装着型をそのままグレネードを発射できるようにしたような感じです・・・
(; ̄ー ̄A

【戦争の犬たち】という映画にも出演されていました。

撃っているのはプラトーンや山猫は眠らないでおなじみトム・ベレンジャーだそうです。(あってるかな?)

また日本でも出演経験あり!
【クライムハンター怒りの銃弾】



懐かしすぎます。(; ̄ー ̄A アセアセ・・・










  


Posted by 裸の男爵  at 15:33Comments(2)グレネードランチャーXM25